プラダを着た悪魔2【感想ネタバレ】50オンナがミランダから学んだ3つのLesson

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遅ればせにもほどがあるけど、やっっっっと「プラダを着た悪魔2」を鑑賞してきました。

映画館の席についたらワクワクが止まらない!気分はまるでフェス!

オープニングは前作オマージュのアンディの歯磨きシーン。

デュア・リパのアップテンポな曲におしゃれで雑多なニューヨークの風景。

「わたしたちのプラダを着た悪魔がかえってキターーーー!」と気分は最高潮…なはずだったのに。

予告編だけで気分はフェス前夜!

映画が始まって10分。

わたしのアゲアゲ気分は静まり、なぜか胸がきゅうっと切なくなってきたのだ。

そんな切なさから始まった映画「プラダを着た悪魔2」。

あとで知ったオープニング曲のタイトル「End of an Era」が暗示するように、ひとつの時代が終焉を迎える中で、仕事とは人生とはなにかを考えさせてくれる映画だった。

50代、キャリアも積んできた、子育てもひと段落ついた。

「さて、これから自分はどっちにすすめばいい?」

と迷えるお年頃だよね。

そんなアラフィフ同世代が、映画館から出たあとに自分が決めた行きたい場所へ、颯爽と歩いていけるような。

58歳のわたしにとって最高の映画になった。

そこで今回は、わたしが「プラダを着た悪魔2」のミランダから授かった「3つのレッスン」についてお届けしたいと思います。

※注意:ここから先はストーリーのネタバがあります!

目次

Lesson① 夜はダメ!夜は魔物だから!

切なさの原因は、映画冒頭から「削られていくミランダ」を見てしまったからだ。

不器用に自分でコートをハンガーにかけ、会議ではコンプラ無視発言を秘書から戒められるミランダ。
移動はエコノミークラスに格下げされ、ランウェイの親会社である若きオーナーから舐められるミランダ。

(あれ?ミランダ、悪魔やめちゃった?笑)

とココロの声が漏れた。
悪魔の背中が丸く見える…。

でもさ、まあ、無理もないわよね。

だって、わたしたちの周りでも、20年の間に時代はすっかり変わっちゃったじゃない。

雑誌の影響力は薄れ、ブランドや個人のSNS発信がチカラを持つようになり。
パワハラやセクハラを全方位に配慮するあまり何も言えなくなり。
AIは業務効率化や時短にとても便利だけど、一方でいつ自分の職を奪われるかビクビクしちゃう。

あの鉄の女ミランダでさえ、この時代の流れには逆らえなかった。

そして、不幸って続くもの。
彼女の一世一代の大出世が、ランウェイ親会社のオーナーの突然死で白紙に戻ってしまう。

そんなセッショウなーーーーー!
(と、あのパーティーのシーンで叫びたくなったのはわたしだけではないはず)

さすがのミランダも自信を失い、パーティーが終わった夜、ミラノのホテルのスイートルームで夫に問いかける。

「引き際って、どうしたらわかるの?」(うろ覚えだけどそんな内容)

そんなミランダを救ってくれたのが、夫のひとことだった。

「キミならわかるさ。
でも、いまの気分で決めないほうがいい。
明日の朝、窓からミラノの街並みを見渡して、エスプレッソでも飲みながら、この先を決めたらいいさ」(うろ覚えだけどそんな内容)

いや、マジでほんと…そうなのよね。

いつの間にかミランダの夫が前作と変わってたけど(笑)、この人いいこと言うやん!って思ったよね。

夜中に悩むとロクなことはない。

ほら、わたしたち50代もよくあるじゃないですか?

眠りも浅くなってるお年頃。
ふと目覚めた夜中に、

「わたしってまだ価値あるのかな?」
「誰かから求めらているのかな?」
「このままひとりで大丈夫かな?」

なんて負のループに陥って眠れなくなること。

でもさ、夜の疲れた脳はどんどん悪い方向に持ってこうとするから、正常な結論なんて出せるわけないんですよね。

夜はダメ、夜は魔物だから。
悩むなら明るい時間に悩め。

むっちゃシンプルなことだけど、ミランダの夫のセリフで再確認できたな。

Lesson② ひとりで戦うな!隣のドアをノックしろ!

そして、翌朝、ミランダは動いた。

ミラノ出張に同行していたアンディのホテルの部屋のドアを激しくこぶしで叩く。
まるで、次のラウンドのゴングを打ち鳴らすように。

ミランダは、ジャーナリストとしてキャリアも人脈も築きあげてきたアンディに協力を求めたの。

20年前のミランダなら、誰かのチカラを借りようなんて思っただろうか。
たとえ、計算高く利用することはあっても。(前作のナイジェルへの仕打ちはひどかった…)

でも、2026年のミランダは違った。

コミュニケーションお化けの(笑)アンディの協力を得て、
インタビューで知り合った超リッチなサシャ(ルーシー・リュー)とのパイプをつなごうとする。

サシャってIT長者の元妻って設定だったような。(ジェフベソスの元妻がモデルって噂もあるみたい)

ファッションへの造詣も深いし、お金も有り余ってるし。
これほど強力な救世主はいないよね。

ミランダが濃いエスプレッソを飲みながら、冴えたアタマで出した結論。

時代は変わっても、自分の価値は変わらない。だから引かない。
でも、やり方は時代に合わせて変えるべき。
ひとりでダメなら、別の価値を持つ人たちとタッグを組めばいいんじゃね?

ミランダ、オトナになったよね。笑

「引き際」なんてとんでもなかった。
そう、転んでもリングはぜったい下りない。

ミランダはそういういオンナだった。好き。

Lesson③ 「ただ好き」は最強の理由

そして、彼女たちの起死回生の作成は成功。

ランウェイは雑誌を私物化しようとしたエミリーとIT長者からの買収をまぬがれる。

そして、物語の終盤。

車の中でのミランダとアンディの会話のシーンもよかったなあ。

ミランダの静かな言葉にぐっっっと心を掴まれたアラフィフ女子も多かったんじゃない?

I sacrificed everything. And I’d do it again.
(私はたくさんのものを犠牲にしてきた。それでももう一度同じ道を選ぶ)

わかるぅーーーーーー!

仕事のために、家庭との両立のために、自分のことはあとまわしにして、ここまで走り続けてきた。
ミランダも、わたしたちも、がんばったよね。

「もっと別の人生もあったんじゃない?」

って自分に問いかけたことも一度や二度じゃないはず。

でもね、
ミランダの次のセリフがそんな迷いを吹っ飛ばしてくれた。

“I just love my job.”
「私はただ、この仕事が好きなのよ」

アカン、涙腺、崩壊。

この短い「just」に彼女の人生すべてが詰まっているんだと思う。

この予告編の最後に例のセリフが!

「なんでそこまでがんばるの?もう充分じゃない?」

っていわれても、まだリングに立ち続ける理由。

それは、「ただ好きだから」。

好きって、理屈じゃない。

ほんとうに好きなことは、選ぶんじゃなくて、気づいたら選んでしまっていることなんだ。

ただ、やりたいから。
ただ、会いたいから。
ただ、行ってみたいから。

そんな説明できない衝動は、AIには持てない。
人間だからこそわきあがる特権なんだとも思う。

わたしたちアラフィフの人生後半はまだまだ続く。

もちろん、これからも迷う日はあるだろう。

「あっちを選べばよかった?」
「やめておけば苦労しなかった?」

でも、この映画のミランダを見て確信した。

自分がただ(just)好きな道を
自分で正義(justice)にしていけばいい。

「プラダを着た悪魔」の1作目では、若くて野心溢れるアンディとおなじ目線で、シンデレラストーリーを駆けあがっていった。

でも、20年たった2作目では、ミランダから「人生を下りない」ストーリーを学んだ。

今作の設定では、ミランダの年齢は77歳。

ちょうどあと20年後に、わたしは彼女のように自分で選んだ道を「ただ好きだから」とサラリと言えるいい女になっていられるだろうか。

映画館を出て、わたしが目指したのはなじみの焼き鳥屋だった。

まだまだ人生のリングを下りていない、魅惑的な悪魔ミランダに乾杯!

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