こんにちは。
全国津々浦々をおひとりさまで呑み歩く、さまんさです。
よくこんなお悩みを相談されますよ。
BARでひとり呑みしたいんだけど、勇気がなくて…
たしかに、「ひとりBAR」って「ひとり居酒屋」より敷居が高いかも。
最初はわたしも緊張してたからなあ。
いまはどんな店でもヘーキでひとり呑みできるワヌね!
ひとりBARに挑戦できないのは、こんな理由が多いんじゃないかな。
- 常連客ばかりでアウェイ感を味わうかも
- はじめてのバーでどうふるまったらいいかわからない
- お店の人となにをしゃべればいいのか困る
そんな「ひとりBARバージン」にお勧めしたいのが、旅先でのBARデビューです。
お客さんの半分は観光客だったりするのでアウェイ感を味わいにくいし、お店の方も「いちげんさん」の扱いに慣れているからね。
さらに旅先なら、地元の名産や観光地のことなど、お店の人とも話す話題に困りません。
それに、もしなにか失敗しても、あとくされないじゃないですか、旅先だもん!
旅の恥はかき捨て!旅の酒も呑み捨て!
この言葉を手のひらに3回書いて飲み込んで、ぜひBARにダイブしてみるべし!
今回、さまんさが石垣島のワーケーション中に見つけた「ひとりバーデビュー」にぴったりなお店を紹介するね。
石垣島ラム酒バー「かぶやぁ」オンナひとり呑みにお勧めの理由
女性店主のお店は狙い目!
石垣島でわたしがダイブしたのは、国産クラフトラムの種類が豊富なバー「かぶやぁ」です。
石垣島のディープな飲み屋街「十八番街」にありますよ。
こちらのバーを「おひとりさまBAR初心者」に勧めるには理由があるの。
女性ふたりでやってるバーだから
女子も入りやすい!
お店の外観もかわいくて
入りやすいワヌ!
そう!女性がやっているお店なので、始めてでも緊張しずらいですよね。
これ、旅先じゃなくても、ふだんの「おひとりさま店選び」でもポイントになります。
写真撮るのを失念してしまったのですが、白壁に木製のドアがかわいい外観。
ドアが開いてるので、ダイブしやすいです。
店内はカウンター6席とテーブル席がひとつ。
照明もちょうどいい暗さで、なんだか落ち着くカフェのような佇まいです。
「アウェイ感」は小さな勇気で切り抜ける
まずはモヒートを注文して、キョロキョロと様子見です。
黒板メニューがあるのでオーダーしやすいんです。
石垣島産ミントがさわやか!
お通しとスモークチーズをつまみにちびちび。
すると、常連らしき男性2人連れが来店。
仲良しなお客さんのようで、挨拶から盛り上がっています。
せ、迫りくるアウェイ感…(;´д`)
海千山千のさまんさも、常連さんと盛り上がるお店で置いてきぼり感を味わったことは何度もありますよ。
こんなときは、落ち着いてタイミングを見て、小さな勇気を出して、こちらからお店の人に話しかけてみて。
なに話しかければいいワヌ?
お酒やお料理、
その土地のことを聞いてみたり、
自分が旅行で来ていることを先に伝えちゃうのもGOOD!
- どんなお酒や料理にこだわってるの?
- この土地の銘柄はありますか?
- このお店、始めて何年になるんですか?
- 〇〇の本で見て、来てみたんです…etc
わたしは旅行者であることを伝えて「せっかくなので島でつくったラムありますか?」とお願いしてみました。
すると、スタッフの方は笑顔になって、ふたりで「これがいいんんじゃない?」なんて相談しながら選んでくれています。
嬉しそうに出してくれたのが、お隣の宮古島産のラム酒「蒼の風」のソーダ割り。
宮古島で肥料や農薬を一切使用せずに栽培したサトウキビを一本ずつ手刈りして、丁寧につくられた5年熟成のホワイトラムなんだって!
この宮古島ラム酒をきっかけに、世界各国のラム酒事情、国産クラフトラムがブームになりつつある話など、お店の方と話が弾みました。
お店を切り盛りするのは、元朝ドラの脚本家と、元デザイナーの(おそらく)さまんさと同世代の女性。
共に東京で働きながら、鳩間島など八重山の離島が好きで10年以上通い続け、満を持して移住したそう。
ちなみに店名の「かぶやぁ」は、八重山地方の古い方言で「こうもり」のことなんだって。
フレンドリーなお店の人でよかったワヌ!
ほんと酒の話をサカナに酒がススムくん!
実は「かぶやぁ」の位置をグーグルマップで確認したとき、ふとクチコミが目に入っちゃったんですよね。
「常連客には優しいけど、よそ者には冷たい」みたいな。
一瞬、それで腰が引けたんだけど。
やっぱ口コミなんてアテにならないことも多いな。
と改めて思いました。
旅先のワクワクする冒険を、知らない誰かのひと言でやめちゃうのはもったいない!
あまり気にせずにダイブするべし!
もし、どうにもアウェイ感がぬぐいきれないお店であれば、1杯でさっと出るのも全然アリ!
BARの楽しみは、お酒以上にその「空気感」だったりするので、そのあたりはドライでOK!
石垣島のおひとりさまBARで起こった奇跡
その後も調子に乗ってダークラムをお代わり!
こちらは、沖縄本島北部に浮かぶ伊江島産サトウキビシロップを原料に蒸留したラム原酒を、世界の銘酒を寝かせていた古い樽に入れ、長期熟成させたものだそう。
このあたりから、ほろ酔い。いい気分。
地元の古い写真集を見せてもらいながら、島のしきたりや祭りなどの話も聞かせてもらっていると…
ポロンポロンポロ…
という表現が正しいかわかりませんが、どこから三線(さんしん)の音色が。
常連さんたちについて店の外に出てみると、隣のマンションの窓から身を乗り出したおじいが弾いているのでした。
「ああ、今日3月4日は三線の日だからねぇ」とお姉さん。
サイッコーじゃないですか。
開け放たれた窓から聞こえる三線の生演奏に耳を傾け、島のラム酒をちびちびと。
こういう「奇跡」が起こるから、
旅先のBARめぐりはやめられないんだよね。
そして、〆は狙っていた「かぶやぁカレー(ちょこっと)」と、カレーに合うラム酒をオーダー。
ラム酒はスコットランド産、その名も「Dark Matter」。
科学的な見地から研究し誕生したスパイス・ラムなんだって。
糖蜜を蒸溜し、ジンジャー、ロングペッパー、グリーンペッパー、オールスパイス・ベリーなど副原料に使用しているので、カレーに合う合う。
このカレーもさらりと軽く、絶妙な甘みも感じる奇跡的なウマさでした。
そして、最後には「うちの店、7周年を迎えたんですよ」と、記念手ぬぐいまでいただいちゃった。
南の島への移住は憧れだけど、いろいろとご苦労もあったでしょう。
7周年おめでとうございます。すでに気分は常連です。
(おそらく)同世代のおねえさんに、勝手にシンパシーを感じて「旅先おひとりさまBAR」の奇跡を噛みしめる夜でした。
旅先のバーは「おひとりさまBAR」初心者にやさしい
BARに行っても、行かなくても、旅は続く。
もしかしたら「ハズレくじ」を引いて、旅中にしょんぼりなんてこともあるかもしれない。
でも、ステキなお店に出会えると、旅の思い出は2倍にも3倍にも濃密なものになる。
それも、おひとりさまBARデビューに旅先を勧める理由のひとつ。
店選びやお店での過ごし方のコツは…
- 女性スタッフのお店を選んでみる
- お酒の話など、スタッフに思い切って話しかけてみる
- アウェイ感を感じるなら1杯で切り上げてOK
- もしくは黙ってバーの雰囲気に浸るのもオツ
「かぶやぁ」奇跡の夜は、さまんさの石垣島ワーケーションの思い出ベスト5に入る経験になったよ。
旅の恥はかき捨て!旅の酒は呑み捨て!
迷ったら、合言葉は「Lets’ ダイブ!!」です。
石垣島行くなら「旅のサブスク」が超便利!